コラム
はなの病気
アレルギー性鼻炎 医師の行う治療
我々が行う治療は薬の治療、減感作療法、手術の3つです。

薬の治療:薬も飲み薬と鼻の差し薬(点鼻薬)があります。飲み薬としては抗ヒスタミン剤が中心で、効果も期待できます。
花粉症の方は花粉が飛び出す少し前、スギなら2月初め頃から薬を飲んでおいた方が症状が軽くてすみます。
花粉飛散のピークの時期に症状が非常に強く抗ヒスタミン剤だけではどうしても症状がよくならない場合には短期間ステロイドの内服をすることがあります。ステロイドは副作用が心配されますが、短期間であればあまり問題はありません。ステロイドの注射をするよりは安全と考えられます。
その他に点鼻薬もあります。

減感作療法:原因物質を少しずつ注射することによってお身体をその原因物質に反応しにくくする治療です。
この注射は低濃度の少ない量から始めて徐々に量、濃度を増やしますので治療期間がかなりかかるのが難点です。また稀ですが副作用が出ることがあります。
しかしうまくいけば、長期間症状がほとんど出なくなり、完治したといえるケースもあります。
一方では残念なことに、手間と時間がかかったのにまるで効果が感じられない方もいます。

手術:鼻の中の粘膜の大きなヒダ(下鼻甲介)をレーザーなどで焼く治療が主体です。
レーザー以外に電気凝固装置や薬品(トリクローク酢酸)、最近ではアルゴンプラズマと言われる器械が使われます。どの装置も基本的な考え方、効果が出るメカニズムは同じです。
ここで理解しておいていただきたいのは、手術でアレルギー性鼻炎が完全に治るわけではないということです。しかし手術をすることによって薬の量や使う期間が短縮されたり、薬が不要になって通院が必要ない期間ができれば意味のあることと考えています。
当院ではレーザーまたは電気凝固を行っています。