WEB順番予約システム
前のページに戻る>>ダニアレルギ-性鼻炎,スギ花粉症の舌下免疫療法
ダニアレルギ-性鼻炎,スギ花粉症の舌下免疫療法
ダニアレルギ-性鼻炎,スギ花粉症の舌下免疫療法

 現在舌下免疫療法を行えるのはダニアレルギー性鼻炎とスギ花粉症のみです。
 2013年からスギ花粉症に対して保険適応となり、2015年から通年性アレルギー性鼻炎に対するダニ舌下免疫療法が行えるようになりました。
 この治療はこれまでの薬のように症状を抑える、いわゆる対症療法的なものではなく、ダニ、あるいはスギ花粉に対するアレルギー反応を起こしにくくする治療です。根本的な治療に近いと言えます。ダニ、スギ花粉に対する治療薬を使いますので、血液検査などでダニやスギ花粉に対するアレルギーがあることが証明されていなければなりません。

■実際の服用方法について

 ダニの場合は「ミテイキュア」あるいは「アシテア」、スギ花粉の場合は「シダトレン」あるいは「シダキュア」という薬を使用します。これらの薬を1日1回口の中に入れて、1~2分そのまま保持して後に飲み込むというものです。

服用スケジュール

増量期
 最初の2週間は薬の量が少量から徐々に増加していきます。
 1週目:低い濃度の薬を最初は少量から徐々に増量します。
 2週目:濃い濃度の薬を最初は少量から徐々に増量します。
維持期
 15日目以降は2週目に用いた濃度の薬を1日1回同じ要領で舌下に入れ、1~2分間保持して飲み込みます。これを毎日3~4年以上続けることになります。

■舌下免疫療法を行える医療機関について

 舌下免疫療法を行う医療機関は登録性になっています。当院はこれらの手続きは終了しており、施行可能です。

■開始時期について

 ダニアレルギーの場合は通年性アレルギーですので、いつからでも施行できます。
 一方、スギ花粉症の舌下免疫療法は、スギ花粉飛散時期に開始すると副反応が強く出る可能性があります。また、この治療は開始してすぐに充分な効果が出るわけではありませんので、その年の花粉シーズンが終了しいてから、すなわち6月ないし7月頃から開始するのがよいと言えます。

■効果について

 概ね70%くらいの効果と言われています。
 長期間(3~4年以上)継続すると約20%が治癒、約30%がかなり症状が軽くなり薬の量が大幅に減少した、約20%が症状はあるが以前よりはよい、と報告されております。20%前後は治療効果が出なかったことになります。
 舌下免疫療法の効果は、注射で行う皮下免疫療法とほぼ同等と言われています。

次にような方に舌下免疫療法が適していると考えられます。
1 症状が強く、薬の効果が少ない。
2 ずっと(あるいは長期間)薬を使うのを避けたい。
3 眠気など、薬の副作用の問題もあり、できるだけ薬を減らしたい。
4 薬による対症療法ではなく、より根本的な治療を希望する。

 ただし、重症の気管支喘息の方、全身的に悪性腫瘍、自己免疫疾患、免疫不全症、等重篤な疾患を有する方、アナフィラキシーショックの既往のある方、など舌下免疫療法を施行できない場合もあります。

■副作用、副反応について

 日本におけるスギ花粉舌下免疫療法の治験では、約20%で何らかの副作用が見られたと報告されています。口内炎、舌下(薬を入れた部位)の腫脹、口の中の腫脹、ノドのかゆみ(掻痒感)、など薬を入れた口、ノドの軽症なものがほとんどです。また、くしゃみ、鼻みずなどのアレルギー性鼻炎症状も出やすくなることがあります。これらの症状は、服用後30分以内に出現し、短時間で改善します。また、治療開始直後に多く、治療開始から1か月以上すると徐々になくなって行くことがほとんどです。
 最も重篤な副作用はアナフィラキシーという激しいアレルギー反応が起こり、ショックになることです。このような症状は服用後30分以内、服用開始初期(約1か月)に多いと言われています。日本の治験ではこのような重篤な副作用はありませんでしたが、海外ではアナフィラキシーの報告はあります。しかし、非常に稀であるとされています。

アレルゲン免疫療法の特徴

・治療薬の服用を決められたスケジュール通りに毎日継続しなければならない。
・長期間(約3年以上)の治療を続ける必要があります。
・効果は約70~80%と言われています。
・薬がなくても症状が出ない(長期寛解)ようになることもありますが、症状の強い時(スギ花粉の大量飛散時期など)に抗アレルギー剤を必要とすることもあります。
・アレルゲンを投与することから、まれに重篤な副作用が発現する可能性がある。