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新着情報

経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(フルミスト)について

2025年9月3日

フルミストは、季節性インフルエンザを予防できる弱毒生インフルエンザワクチンです。

2003年に米国で、2011年にはヨーロッパでも認可され、日本では2024年秋から接種が可能となりました。

今年から当院でも導入することといたしました。

ただ、用意できるフルミストが少数のため、充分にご期待に添えない場合もありますが、ご了承ください。

 

接種方法と回数

フルミストを左右両鼻腔内に、0.1mLを1噴霧ずつ噴霧します。

接種回数は一回です。

*接種後のはなかみについて;薬がすべて出てしまうわけではないので、接種後に鼻をかんでもかまいません。

効果

従来の不活化インフルエンザワクチン(注射のワクチン)と明らかな差はないと言

われています。

フルミストは接種後2週間ほどで免疫効果が現れ、その効果は約6か月~1年持続すると考えられています。従来の注射のインフルエンザワクチンより効果の持続が長く続きます。

フルミストの特徴

・フルミストは注射ではなく、鼻にスプレーするだけですので、痛みはありません(スプレーの容器は注射器の形ですが、もちろん針はありません)。

・従来のインフルエンザワクチンの注射の場合は、13歳未満の小児は2回接種が必要です。一方、フルミストは1回の接種で終了です。

フルミストの接種が適さない人

① 免疫不全をきたす疾患、ステロイドや免疫抑制剤を内服・注射している など

② 人工内耳埋め込み術を受けている方

③ 授乳中・妊娠中の女性

④ 重度の喘息がある方

⑤ 鶏卵・ゼラチン(含有成分に精製ゼラチン)に対するアレルギーがある方

⑥ 持病の治療薬としてアスピリンを内服している

⑦ 受診時に37.5度以上の発熱や、明らかな急性疾患に罹患している

⑧ 鼻詰まりが著しく、鼻で呼吸ができない場合

注意点

・接種当日は過激な運動は避ける

・フルミストを接種された方の咳やくしゃみなどによる飛沫に含まれるワクチン由来の弱毒化インフルエンザウイルスにより感染・発症が成立する可能性があるため、ワクチン接種後1~2週間は、重度の免疫不全者と密に接することは避ける。周囲に上記 ① ~ ④ に当たる方がおられる場合 には従来の注射による予防接種を推奨します(ただし、ワクチン株のウイルス感染が起こった場合には重篤化したという報告は無いようです)。

副反応について

フルミストは「生ワクチン」であり、従来の「不活化ワクチン」(注射型ワクチン)とは異なり、38度以上の発熱など風邪のような症状が出ることがありますが、全体的には大きなリスクは少なく、ほとんどの場合は軽症で一時的なものです。

この時期にインフルエンザの迅速検査を行うと陽性に出る可能性があります。しかし、その際に抗インフルエンザ薬を使用すると、ワクチンの効果が弱くなることが考えられます。

まれに見られる重篤な副反応

・アレルギー反応やアナフィラキシー

・喘息や呼吸困難の悪化

これらの重篤な副反応は非常にまれで、発生頻度は1%未満とされています。

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