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ご存知ですか? Bスポット治療

2022年9月8日

Bスポット療法という治療は、あまり聞きなれない治療だと思います。

Bスポット治療の“B”は鼻咽腔(上咽頭)の“B”です。あるいは、EATという治療名で表現されることもあります。これはEpipharyngeal(鼻咽腔、上咽頭) Abration(擦過) Therapy(治療)の略です。

東京医科歯科大学元教授の堀口申作先生によって考案された方法で、上咽頭炎の消炎に効果的です。風邪は上咽頭の炎症から始まることも多いため、風邪の消炎にも有効です。

上咽頭の場所と上咽頭炎について

上咽頭は、鼻の突き当り、上あごの裏側の場所で、気道の一部を構成しています。

鼻から吸った空気は、上咽頭で下方に向きを変えて中咽頭に流れます。
上咽頭は、気流が変わる部分にあるため、鼻から侵入したホコリ・細菌・ウイルスが付着しやすい場所です。

また、鼻の粘膜には線毛という、目には見えない程の細かい毛があり、鼻の粘膜に付着した異物を鼻の後方、つまり上咽頭の方へ運ぶように動いています。

このように、上咽頭は非常に外界からの刺激を受けやすい部位で、ここに様々な原因で炎症をおこした状態が、上咽頭炎です。風邪など急性疾患の一部としての急性上咽頭炎もありますが、その後、上記のように慢性的な刺激が続いて起こるのが、慢性上咽頭炎です。また、他に、体の冷え、疲労、ストレス、空気の乾燥などが原因でも起こると考えられます。

治療の方法

上咽頭に塩化亜鉛などの消炎剤を直接塗る治療法です。塩化亜鉛は、鼻の中、または口の中から綿棒で上咽頭に塗布・擦過します。

口から行うと、反射の強い方(“オエッとなりやすい方)にはつらい場合もありますので、当院では主に鼻から行います。鼻の中に麻酔液などを染み込ませた薄い綿花を入れて、しばらく待っていただいてから行います。実際に治療を行う時間は5分程度です。

慢性的な上咽頭炎に対しては、週に1~2回のペースで10回程度を目安に治療を行っています。

どのような症状に効果が期待できるか?

上咽頭炎が関係していると考えられる以下のような症状に効果が期待できます。

  • ・鼻の奥の違和感、乾燥感
  • ・粘っこいものが、鼻とのどの間にはり付く
  • ・鼻がのどに下りる(後鼻漏)
  • ・痰がからみやすい、咳払いが多い
  • ・のどの違和感、つまった感じ
  • ・鼻の奥がにおう、口臭
  • ・耳の詰まった感じ
  • ・IgA腎症と診断され、尿潜血が続いている

 

上咽頭は口を開けても見えない部分にあるため、耳鼻咽喉科で内視鏡(ファイバーカメラ)の検査を行わないと十分な診察は困難です
 また急性上咽頭炎では上咽頭の赤みがあり内視鏡で診断しやすいのですが、慢性上咽頭炎では内視鏡で一見正常に見えたり、少しブヨブヨと腫れたように見えるだけのこともあります。

上記のような症状で長期間にわたって不快感が続いている方もあると思います。このような場合でも上咽頭炎の所見がある場合には、Bスポット療法による効果が期待できます。

Bスポット治療を行った時には、上咽頭の炎症が強いと、治療時に綿棒に血液が付着したり、しみるような痛みを生じます。しかし、痛みは通常数時間でなくなっていく場合が殆どです。むしろ、炎症が強い方が、血液が付く程度や痛みが強い感じられることが多く、効果も徐々に出てくることが期待されます。そして、この治療を続けて、炎症が軽くなるに従って、血液の付着や痛みが軽いくなり、症状もが改善するケースが多くみられます。

新型コロナウイルス感染症の後遺症に対する当院の治療

「新型コロナウイルス感染症の後遺症に対する当院の治療」についてまとめました。
詳細は下記ページからご覧ください。
コロナ後遺症の外来
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    補聴器相談は、日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医である石田恭子医師と認定補聴器技能者が補聴器相談を行っています。 まず、一般の診察を受けていただき、聴力検査など必要な検査を行って、補聴器が必要かどうかを判断いたします。その上で補聴器相談外来に予約いたします。 なお、補聴器相談の予約はWeb予約ではできません。ご了承ください。