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突発性難聴

突発性難聴はどんな病気ですか?

 突発性難聴はある日突然、明らかな原因なしに耳の聞こえが悪くなる病気です。
中耳炎など中耳の病気ではなく、内耳、特に蝸牛部分の障害によって起こります。聴力検査では感音性難聴を示します。

頻度について

 2001年の調査では人口100万人に対し275人と推定されています(0.0275%)。
したがって、決して多いとは言えないかもしれませんが、次第に増加しているとも言われています。
年齢は40~60歳台の方に多いとされ、男女差はないとされています。

原因について

 突発性難聴の原因は残念ながら、わかっていません。定義にもあるように、突然に発症する感音難聴のうち、原因不明のものを突発性難聴と呼んでいます。

現在以下の2つの原因が推定されています。
1ウイルス説:何らかのウイルスが内耳に感染して、その影響で難聴になる。
2内耳循環障害説:内耳の血管が痙攣をおこしたり、詰まったり、などによって、血流が突然悪くなって内耳障害を起こし、難聴になる。

症状について

 症状は文字通り難聴です。それも思い当たる原因がなく、突然起こる難聴です。難聴以外には耳鳴りや耳の詰まった感じ、めまいを伴うこともあります。

診断方法

 最初に記載したように内耳の病気ですので、鼓膜所見は正常です。

 唯一の診断のための検査は聴力検査です。右の図は右耳の突発性難聴の時に見られる聴力検査結果です。この図では右耳の外耳から脳まで全体の聞こえを示す○印(気導聴力)、および内耳から脳までの聞こえ示す[ 印(骨導聴力)の両方がほぼ同じようにグラフの下の方に移動します。このような難聴の種類を感音性難聴と言います。

治療について

出来る限り早く治療を開始することが大切です。発症から1週間以内に治療を開始しないと、治療薬の効果が期待しにくい場合があります。したがって、片方に耳の聞こえが悪い、あるいは耳が詰まった感じがある、突然耳鳴りがする、などの症状に気付いた時には躊躇せず耳鼻科で検査を受けることをお勧めいたします。

突発性難聴の治療は通常ステロイドホルモン(内服または点滴)とビタミンB12、および血流や代謝改善剤が主体です。

当院でのステロイドホルモンの治療は内服薬が中心です。内服薬で充分な回復傾向が得られない場合や、難聴の程度が高度で内服より点滴の方がよいと考えられる場合は、点滴治療の可能な病院へご紹介いたします。

治療によって3分の1は完全に治癒すると言われます。残りの3分の1は回復はしますが、ある程度の難聴が残る。また、3分の1は難聴が回復しないと報告されています。

以下の場合は治療による回復が難しい場合が多いと言われています。
(1)治療開始までに時間がかかった症例(1週間以内に治療を開始するのが望ましい)
(2)発症時に高度の難聴を示す症例
(3)めまいを伴う症例
(4)高齢者

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    ★金曜午前の副院長の診察は補聴器相談です。
    補聴器相談は、日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医である石田恭子医師と認定補聴器技能者が補聴器相談を行っています。 まず、一般の診察を受けていただき、聴力検査など必要な検査を行って、補聴器が必要かどうかを判断いたします。その上で補聴器相談外来に予約いたします。 なお、補聴器相談の予約はWeb予約ではできません。ご了承ください。