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めまいQ&Aコラム~めまいの不安に関する質問にお答えします!~

【めまいに関する解説ページも併せてご覧ください】
※各ページにリンクします。
・めまいの全般的な解説
・良性発作性頭位めまい
・メニエール病

 

Q. めまいが起こった時の対処方法を教えてください!

A. ベッドで休むなど楽な姿勢で安静にして下さい。じっとしていると比較的短時間でひどいめまいは落ち着いていく場合があります。体を動かすと再びめまいが起こることもありますが、まずは慌てないで安静にして様子をみて下さい。この際、部屋はあまり明るくしすぎない方が良いでしょう。また、大きな音など刺激は避けて下さい。
少し落ち着いた時点で、医療機関を受診して下さい。
ただし、手足がしびれる、動かしにくい、意識がおかしい、物が二重に見える、言葉が話しにくいなどの、症状がある場合は、脳に原因があることも考えられますので、すぐに救急車を呼んでください。

 

Q. どんなめまいが危険なめまいですか?

A. めまいだけでなく、ひどい頭痛がある、特に左右どちらかの手足がしびれる、あるいは動かしにくい、意識がぼんやりする、物が二重に見える、言葉が話しにくいなどの、症状がある場合は、脳梗塞など脳の病気によるめまいも考えられます。このような場合は、様子をみていないで、すぐに救急車を呼んでください。

 

Q. 何科を受診するのが良いですか?

A. めまいは内耳など耳の病気によるものが多いと言えます。
手足のしびれ、動かしにくい、物が二重に見える、言葉が話しにくい、意識がおかしい、激しい頭痛、などの症状がある場合は、脳の病気を疑う必要がありますので、すぐに脳神経外科に受診(必要に応じて救急車で)することをお勧めします。
上記のような脳の病気を疑う症状がない場合、特にめまいに加えて、難聴、耳鳴り、耳閉感などの耳の症状を伴う場合は、耳鼻科を受診するのが良いと思われます。
もちろん、脳に異常がないかチェックするために、最初に脳神経外科を受診するのも間違いではありません。

 

Q. 受診するタイミングがわかりません!

A. 脳に原因がありそうな場合は、迷わず救急車を呼んですぐに医療機関を受診して下さい。
それ以外の場合は、めまいが少し落ち着いた時点で受診して下さい。めまいが消失してしばらく経過してしまうと、種々の検査で所見が出なくなってしまうことがあります。

 

Q. めまいはどんな病気で起きますか?

A. 耳、とくに内耳の異常によるめまいが多いと言えます。しかし、それ以外には、脳梗塞など脳の病気によるもの、血圧の異常、貧血など内科疾患に伴うもの、自律神経の異常によるもの、更年期などホルモンバランスの異常によるもの、また、飲んでいる薬(降圧剤や精神安定剤、総合風邪薬など)によるもの、など多くの原因があり得ます。
原因がこれらの単独ではなく、いくつかの要因が重なっている場合も考えられます。

 

Q. めまいを起こす耳の病気はどんな病気ですか?

A. 耳の病気で最も多いのは良性発作性頭位性めまいです。この病気は三半規管の中を耳石が動くために起きると言われています。めまいを起こしやすい頭の位置があり、ジッとしていると長くても数分以内にめまいは軽快します。しかし、また同じ頭の位置をとるとめまい発作が起きるのが特徴です。難聴や耳鳴りなどの症状は伴いません。
メニエール病はよく聞く病気です。この場合のめまいは激しい回転性のめまいが比較的長く(数時間など)続きます。めまいと同時に難聴や耳の詰まった感じ、耳鳴りなどの耳の症状を伴います。また、めまい発作を反復するのも特徴です。
これ以外には前庭神経炎や突発性難聴、外リンパ漏に伴うめまいをあります。また、真珠腫など中耳の病気に伴ってめまいが起きることもあります。

 

Q. 日常生活上の注意点を教えてください!

A. 疲れやストレスが溜まると自律神経が乱れやすくなります。この自律神経の乱れが原因の一つとなってふらつきが起こるとされています。
疲れたら十分に睡眠をとって体を休めましょう。また、バランスのよい食事を心がけるとよいでしょう。ストレスを感じたら、趣味や娯楽の時間を作ってリフレッシュする、軽い運動をするなどして、ストレス発散に取り組みましょう。

 

Q めまいで受診する際、どのようなことを医師に話したらいいですか?

A. めまいが起こった時の状況やめまい以外の症状の有無、病気の既往歴などを伝えましょう。

具合的には

・めまいがどのような時に起きたのか
朝目覚めた時、寝返りをうった時、物を持ち上げようとした時、頭を動かした時など出来るだけ具体的にお話しください。

どのくらい持続したのか
ジッとしていると一旦おさまって、その後動くとまためまいが起こっていたのが、起こらなくなったまでの全体の時間ではなく、ジッとしていると一旦落ち着くまでの時間を教えて下さい。
一瞬、数分、あるいはジッとしていても数時間以上持続した、など。

めまい以外の症状があるのか
耳鳴り(高い音、低い音なども含めて)、耳が詰まった感じ、聞こえにくい、など耳の症状。また、物が二重に見える、物が見にくい、舌がもつれる、手足や顔面の感覚がおかしい、など。

高血圧や糖尿病、などの基礎疾患の有無。
また、現在他の疾患で内服している薬の有無、できれば薬の名前。
(内服薬がある場合は、必ずお薬手帳をご持参ください。)

 

Q めまいの診察ではどのような検査をするのですか?

A. めまいの起こった時の状況、持続時間、めまい以外の症状などを詳しく聞いた後、耳をはじめとした一般的な耳鼻科の診察を行います。
その上で、聴力検査、内耳の平衡機能にどのような異常があるかを調べるため、眼球の動きを観察する眼振検査を行います。
また、頭の中(中枢性めまい)に原因があるかどうかチェックする必要がある場合には、画像検査(CT、MRI)などを行う場合もあります。

 

Q 良性発作性頭位めまい症ってどんな病気ですか?

A. 良性発作性頭位めまい症は内耳にある耳石がはがれ、三半規管に入ることにより起こります。頭を動かすと三半規管も動きますので、三半規管に入った耳石も動いて三半規管を刺激し、めまいが起こります。
良性発作性頭位めまい症は60~70歳代の高齢者に発症しやすく、男性よりも女性で発症しやすいと言われています。
耳石の主な成分はカルシウムですので、骨粗鬆症などカルシウム代謝に異常がある人は、良性発作性頭位めまい症を発症しやすいと言われています。
良性発作性頭位めまい症は、内耳が原因で起こるめまいの中で最も多い疾患です。めまいが起きても、そのままジッとしていると一旦は数秒から数分以内に治まりますので、慌てる必要はありません。

 

Q 薬はいつまで服用するべきですか?

A. めまいを治療では、めまいを和らげる抗めまい薬、内耳の血流を良くするための循環改善薬、傷んだ神経を修復するビタミン剤(ビタミンB12)が一般的です。また、メニエール病の場合には、内耳のむくみを改善する浸透圧利尿薬を使用します。
これらの薬は、めまいの症状の改善やめまいの再発予防を目的に服用します。薬の服用は自己判断で中止するのはよくありません。必ず主治医の相談してください。

 

Q めまいと頭痛の関連はありますか?

A. 頭痛、特に片頭痛に関連するめまいの割合は、めまい患者の約8%程度と推定されています。以前は「片頭痛関連めまい」などと呼ばれていましたが、近年は「前庭性片頭痛」と言われます。
30~ 40台の女性に多く、めまい発症以前から片頭痛があり、頭痛を伴う比較的長時間(5分~72時間)持続するめまいが認められます。めまいは回転性、浮動性どちらも見られます。めまいの際には耳鳴りや耳閉感を自覚することもあります。
治療はめまいに対しては抗めまい薬、頭痛に対しては片頭痛薬が用いられます。
なお、脳など中枢疾患がないか確認しておくことは大切です。

 

Q 何か月もフワフワする感じが続くのですが、これもめまいでしょうか?どんな病気が考えられますか?

A. グルグル回るめまいではないが、フラフラ感などが長期間続くことがあります。最初から、フラフラ感のこともありますが、最初は激しい回転性めまいで、それが落ち着いたのちにフラフラ感などの非回転性めまいが持続することもあります。
このような持続する浮遊感を生じる慢性めまい疾患の中で最も多い(約39%)のは、持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)と言われています。
このめまいは、フワフワ感などの非回転性めまいが3か月以上持続します。症状は、立位、歩行、体動、動くものを見た時などに強くなるのが特徴と言えます。検査ではあまり有意な所見はないようです。
めまいのリハビリ(前庭リハビリテーション)が有効なことがあります。

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